一つの話題がしばらく続き、返す言葉が少なくなってきます。つまらないわけではないけれど、そろそろ別のことを話したい場面があります。

会話の方向は、「そういえば、今日帰りにこんなものを見て」と一言置くだけでも変えられます。つながりがなければ「話は変わるけど」と先に伝える方法もあります。

前の話をまとめなくても次へ行ける

話題を変える前に結論を出そうとすると、雑談が会議のようになります。もともと答えのない話なら、途中のまま置いてもかまいません。

相手の最後の言葉へ短く返し、そのあとで思い出したことを続けます。前の話を無視せず、終わらせすぎない切り替え方です。

たとえば、雨の話へ「帰るころにはやむといいね」と返してから、「そういえば駅前に新しい店ができていたよ」と続けます。一度受け取ったことが伝わると、新しい話を急にかぶせた感じが少なくなります。

会話には、戻りたくなったら戻れる余地もあります。いま別の方向へ進んでも、前の話が消えるわけではありません。

小さな共通点を曲がり角にする

食べものの話から今日の天気へ、帰り道の話から最近見たものへ。少しでも共通点があれば、話題は自然につながります。

共通点が見つからなくても、「全然違う話だけど」と添えれば十分です。きれいな橋を作るより、違う話だと先に伝える方がわかりやすいこともあります。

話したいことが浮かんだ瞬間を、そのまま会話へ置けるのが雑談のよさです。

ただ、相手が困っていることを話している途中なら、一呼吸待つほうが合う場合もあります。「もう少し聞いていていい?」と確かめてもよいでしょう。切り替えの言葉だけで、どんな場面も同じに扱えるわけではありません。

相手が前の話へ戻しても気にしない

新しい話題を出しても、相手が前の続きを返すことがあります。切り替えに失敗したのではなく、相手にはまだ話したい部分があっただけです。

先にその返事を受け取り、そのあとで新しい話をもう一度置けます。二つの話題が少し並んでも、雑談なら困りません。

次に話を変えたくなったら、「そういえば」で小さく曲がってみましょう。