机の端に、途中まで読んだ雑誌が何日か置かれたままになることがあります。
音の少ない時間は、部屋にある小さな気配を受け取りやすくします。まずは読みかけの雑誌が目に入ったときのことを、そのまま一つの読みものにしてみます。
結論がなくても、気になったという事実は残ります。今日はその小さな引っかかりを置いておきます。
音が少ないと見えてくるもの
続きを急いで読まなくても、表紙が見えるだけで、まだ終わっていない楽しみが部屋に残ります。
静かな部屋では、外の車や冷蔵庫の音まで聞こえます。何もないのではなく、普段は隠れている音が前へ出てきます。
読みかけの雑誌に気づいた理由は、あとから考えてもはっきりしないことがあります。それでも、その瞬間だけ普段の流れから少し外れたことには、小さな面白さがあります。
ひとりでいる時間は、予定をきれいにこなすためだけのものではありません。気分に合わせて途中で形を変えられるところにもよさがあります。
静けさを寂しさだけにしない
開いたところから数ページだけ読み、また同じ場所へ戻してもかまいません。
静けさが落ち着かない日は、無理に慣れなくてもかまいません。小さな音を一つ足し、自分に合う間隔へ調整できます。
ここで見つけたいのは正解ではなく、自分に合う距離です。近くで見る日と、気にせず離れる日があってもかまいません。
必要なら、あとから音を足す
しばらく過ごしたら、静かなままにするか音を戻すか、そのとき決めましょう。
何かを達成できなくても、その時間に合う速さで過ごせたなら十分です。
明日も同じようにする必要はありません。次の一回を、その日の気分に合わせて選べばよさそうです。