一曲が終わり、次の曲へ進む前にもう一度戻します。さっき聴いたばかりなのに、まだ同じ音の中にいたい夜があります。
特に好きな部分だけではなく、最初から最後までまた聴きます。理由を探すより、再生ボタンを押す方が早い気分です。
知っている音には待ち構えられる安心がある
何度か聴いた曲なら、次にどんな音が来るかわかります。驚きは少なくても、その順番を待つ楽しみがあります。
新しいものを受け取る余裕がない日は、知っている曲の方が入りやすいものです。集中して聴かなくても、部屋の中に同じ流れを作れます。
聞き慣れているから雑に扱うのではありません。何度も戻れることが、その曲のよさになっています。
回数を数えなくてもよい
三回目か四回目か、途中でわからなくなります。聴きすぎではないかと気にする必要はありません。
同じものを繰り返す時間は、何かを増やすためではなく、気分を急に変えないためにあります。今夜に合っているなら、その曲を選び続けられます。
飽きたと感じたとき、自然に別の音へ移ります。先に回数を決めなくても、終わりはやってきます。
最後の一回だけ少し小さくする
そろそろ止めようと思ったら、音量を一つ下げてもう一度流します。同じ曲でも、終わりに向かう音として少し違って聞こえます。
聴き終えたあとに静けさが戻ると、夜が少し進んだことがわかります。曲は変わらなくても、こちらの時間は動いています。
最後の音が消えたら、今度は部屋の小さな音を少し聞いてみましょう。