寝る前に少し読もうと、本を開きます。続きを楽しみにしていたはずなのに、数ページ進んだところで同じ行を二度読んでいます。
内容がおもしろくないわけではありません。今夜の集中が、そこまでだっただけです。
読みたい気持ちと読める量は別にある
時間があればたくさん読めるとは限りません。静かな夜でも、昼のことが頭に残って文章へ入れない日があります。
せっかく開いたのだからと続けると、文字だけを目で追い始めます。次の日に読み直す場所が増えるなら、早めに閉じた方が本にも自分にもやさしいでしょう。
一ページでも読めたなら、昨日より少し先へ進んでいます。それ以上を今夜の役目にしなくてよいものです。
しおりは途中で止めるためにある
章の終わりまで行かなくても、しおりは挟めます。文の途中を避け、次に開いたときわかる場所を選びます。
読みかけで閉じると、続きが残ります。終わらなかったというより、次に戻る場所を作ったと考えられます。
本は急かしません。机の上へ置いておけば、読める夜にまた同じページを開けます。
閉じたあとの静けさに戻る
本を閉じると、ページをめくる音も止まります。照明を少し暗くし、読んだ場面を覚えている範囲で眺めます。
感想をまとめる必要はありません。一つの言葉や景色だけ残っていれば、その夜の読書にはなっています。
しおりが落ちないことを確かめたら、今夜はそのまま眠る準備へ進みましょう。