入口と短い文章、それから掲示板が一つ。見られるページが少ないウェブサイトにたどり着くことがあります。

大きなメニューやたくさんの機能はありません。何が足りないかより、そこに置かれているものがよく見える場所です。

一つの目的だけでも場所になる

日記を書く、好きなものを並べる、短い会話をする。役目が一つなら、必要な画面も多くありません。

全部をまとめたサービスでなくても、その目的のために訪れる人はいます。小ささは、できないことの一覧ではなく、ここで何をするかがわかる形です。

入口から迷わず目的のページへ着けると、それだけで落ち着きます。

何もない余白が急かさない

次に見るものが次々と並んでいないので、一つ読んだあとに少し止まれます。画面を閉じるか、もう一度同じページを見るかを自分で決められます。

内容が少ないことを、すぐ更新不足と考えなくてもかまいません。その場所に必要なぶんだけ置かれているのかもしれません。

空白は、次の情報を待つためだけではなく、いまある言葉を読むためにもあります。

小さいから戻る場所を覚えやすい

ページの形や背景の色がわかりやすいと、あとで思い出しやすくなります。「あの短い文章がある場所」と、内容から戻れます。

何時間も滞在しなくても、数分だけ訪れる場所は作れます。見る側にも、長く使いこなす準備は必要ありません。

次に小さなサイトを見つけたら、足りないものを数える前に、そこに一つだけあるものを眺めてみましょう。